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| TBS ウォッチ!04/11/09 インターネット掲示板発「電車男」がウケる訳 »
2004年11月08日
毎日新聞夕刊 2004年11月8日 売れてます 電車男=中野独人・著
ほんの森:
売れてます 電車男=中野独人・著
「2ちゃんねる」といえば、犯罪予告などで一躍有名になった日本最大のインターネット電子掲示板。匿名で書き込めることから「犯罪者の巣窟(そうくつ)」などと揶揄(やゆ)されることも多いこの電脳空間から、ひょんなことから「おたく」青年のラブストーリーが生まれた。掲示板への書き込みをまとめた単行本はわずか10日で20万部を突破した。著者名の中野独人(ひとり)は「ネットに集う独身の人たち」のこと。
秋葉原好きな青年は、アキバから帰る電車で女性たちが酔っぱらいの男にからまれているのに出くわし、無我夢中で男の腕をつかみ彼女らを救う。そして、一部始終を2ちゃんねるのモテナイ男が集まる掲示板に書き込んだ。
翌々日、女性の一人からお礼にとエルメスのティーカップが届く。ネット上で「電車男」と呼ばれるようになった彼は、“エルメスさん”に“お礼のお礼”をと思いつくが、アニメとゲームおたくで「彼女いない年数=年齢=22年」の彼は電話をかける勇気がない。
そんな電車男の思いを遂げさせてやろうと、書き込みを読んだ「2ちゃねらー」たちは電車男に電話のかけ方や食事への誘い方などをアドバイスし、アスキーアートと呼ばれる文字で書いた絵や「がんがれ」といった2ちゃんねる語で励ます。“同志”のおかげで2人の距離は接近していくが……。
電車男は実に頼りないおたく青年。けれども、頼りないからこそ、「2ちゃねらー」たちと同様に、ついつい応援したくなる。批判ばかり目立つ電脳社会に、こんなほのぼのとした話があったらいいな、という願望が人気の秘密なのだろう。モテナイ君のバイブル、そして今どきの、すてきな恋の入門書としてもおすすめ。
2004年11月08日 00:00
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