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2005年01月13日
週刊実話 2005年1月27日号 『電車男』が新潟県中越大震災被災者に義援金
美談の裏のナマ臭事情をバラす!
美談には、ウラがある。
インターネットの掲示板 「2ちゃんねる」 から誕生し、瞬く間に50万部以上を売り上げた異色のベストセラー 『電車男』 (新潮社)。その関係者らが、2次的な原作使用料を新潟県中越大震災の被災者に全額寄付することを発表した。2次的な原作使用料とはいっても、その総額は軽〜く1000万円を超えるとも言われる。何とも太っ腹な話だ。
「『電車男』 はすでに、3誌のコミック誌に掲載されることが決まっており、30社以上から申し出があった映像化についても具体的なツメに入っています。関係者らは以前から、何らかの形で印税の一部を社会に還元したいという意向を持っていたのですが、今回、これらの収益を全額、寄付することにしたのです」 (新潮社関係者)
だが、この話を額面通りに受け取ったらバカをみる。ある出版関係者A氏が話す。
「『電車男』 とは、電車内で酔っ払いから女性を助けた23歳のオタク青年が、2ちゃんねるで見ず知らずの第三者に助言を求めながら運命的な恋愛を成就させるという話。ですから、単行本には当時の掲示板の書き込みがほとんどそのまま使われている。それらの投稿をした不特定多数の第三者には1円も印税が入らないのに、一部関係者だけが大金を手にするのはおかしいのでは、という疑問が上がったのです」
インターネット上の著作権については、「掲示板への匿名の書き込みであっても著作権は投稿者にある」 という判例 ('02年4月15日東京地裁) がよく知られている。ただし、その掲示板が事前に投稿者に対して著作権放棄などを約束させている場合はその限りではないという。今回のケースでは、掲示板への投稿はすべて掲示板運営者に権利が帰属することになっているので、法律上は2ちゃんねるの管理人が印税を独り占めしても何ら問題はないのだが…。
「新潮社サイドは一切明らかにしていませんが、『電車男』 の印税は2ちゃんねるの管理人だけでなく、電車男本人を名乗る人物、それから通称 “中の人” と呼ばれる男性の3人に分配されているようです」 (A氏)
“中の人” とは、複数の掲示板にまたがっていた電車男関連の書き込みをまとめた 「まとめサイト」 を作ったとされる人物だ。
「『まとめサイト』 とはいっても、ただ他人の書き込みをコピーしてつなぎ合わせただけ。それで何千万円ももらう資格があるのかと言われれば、確かに釈然としないものは残ります」 (A氏)
今回の寄付表明が、そんな批判の声に配慮した苦肉の策だったのかどうかは知るよしもないが、『電車男』 を巡っては、まだ一波乱ありそうな気配ではある。
2005年01月13日 00:00
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