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| ORICON STYLE 05/04/08 あの『電車男』がついに映画化! »
2005年04月07日
東宝 2005年4月7日 記者懇親会
インターネットから生まれた話題のベストセラー「電車男」は、人生で一度も彼女が出来た事がなかったアキバ系青年が、電車内で酔客にからまれていた女性を助けた事で始まった奇跡の純情ラブストーリーです。
その映画版が、3月29日、ついにクランクインしました。
4月7日には、撮影が進められている東京・調布の日活撮影所にてマスコミ向けの記者懇親会が開かれ、本作で初メガホンをとる村上正典監督、主役の電車男に扮する山田孝之さん、その電車男の最愛の人となるエルメス役の中谷美紀さんが映画化に向けての抱負などを語りました。懇親会の模様をお伝えいたします。
【 マスコミによる質疑応答 】
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Q:村上監督、演出で気をつけている点があれば教えて下さい。
村上正典監督:
基本的には電車男とエルメスの出会いを瑞々しくピュアなものに描いていきたいと思っています。また、非常に現代性があって、斬新かつ力がある原作だと思うので、それに負けない新しい映画を目指して撮影しています。
Q:山田さん、アキバ系青年に扮した感想はいかがですか?
山田孝之さん(電車男役):
最初はやはり少し恥ずかしかったのですが、この前渋谷でロケをしたら意外と気持ちが良くて(会場笑)、嬉しかったです。
Q:中谷さん、原作でも似ていると言われたエルメス役をご自分で演じる心境を教えて下さい。
中谷美紀さん(エルメス役):
「電車男」という話が話題になっているという噂は聞いていたのですが、出版された時点でも自分の名前が出てくるとは全く知らない状態で読みました。何だか照れくさい気もしたのですが、「もし映画化されるのであれば、ぜひ自分で演じてみたいな」と思っていたところに出演の話をもらったので、ありがたく思っています。
Q:原作はインターネット上で展開される独特の味わいのある物語でしたが、どのように映像化しますか?
村上監督:
具体的な描写については完成までお楽しみにしてもらいたいと思いますが、映画では名無しさんと呼ばれるネット上の住人たちも登場しますし、彼らは彼ら自身のストーリーを持っています。また、映画全体に流れる空気には乾いた部分やシニカルな部分もあるのですが、名無しさんたちが電車男とエルメスの恋を応援しているうちに、自分たちも新しい一歩を踏み出すストーリーになっています。
Q:山田さん、アキバ系の青年を大げさに演じてしまうと、共感を得づらくなってしまう可能性があると思いますが、演じる上で気をつけている点と山田さん自身のオタク度を教えて下さい。
山田さん:
その点はとても悩んだ部分なのですが、オタクと言っても人それぞれ違うわけですし、1つの事に対して他の人には理解出来ないほど執着心があるだけだと思います。また、オタク的な部分が出てしまうシーンでは少し意識して演じるつもりですが、見た目でアキバ系の雰囲気は十分に出ていると思うので、普通の1人の人と捉えて演じています。
それから僕自身のオタク度ですが、電車男君のように女の子のフィギュアには興味はないのですが、「スパイダーマン」などのフィギュアは凄く好きなので、僕もオタクなんだと思います(会場笑)。
Q:映画化の話を聞いた時どう思いましたか? また、原作にはどんな印象を持っていましたか?
村上監督:
TVドラマの演出を何本かしてきましたが、映画は今回が初メガホンなので、監督の話をもらった時は、2ちゃんねるではないですが「キター!」という心境でした(会場笑)。原作は読んでいなかったのですが、読んでみたら電車男君の初めての恋のドキドキ感が凄く伝わって来ました。そのドキドキ感と、顔が見えていないのに彼らの恋を後押しする人たちの姿を上手に表現したいと思いました。
山田さん:
出演の話をもらって原作を読んだのですが、2ちゃんねるのスレッドがそのまま本になっているのが衝撃的で、凄く面白いと思いました。「この世界をどうやって面白く映像化するのだろう?」と思ったのですが、その辺は監督にお任せする事なので、僕自身は心配する必要はないのかなと思いました(笑)。
中谷さん:
原作を初めて読んだ時、読めない言葉が沢山ありました。例えば「お前ら」が「藻前ら」、「希望する」が「きぼんぬ」と書かれていました。また、アスキーアート(絵文字)なども馴染みのないものばかりでした。でも、読んでいくうちにそれら全てがとてもチャーミングに思えて来て、「ネット上でも人間らしい血の通った世界が営まれているんだなぁ」という印象を受けました。
また、自分が演じるエルメスは、見た目や肩書きといった既存の価値観に捕われずに、アキバ系青年の電車男君の本質の部分を見ている点がとても素敵だなと思いました。
Q:中谷さん、年下の男の子を磨いていくストーリーですが、その点についてはどう思いますか?
中谷さん:
演じていて「電車男君を磨くと感じるのは、とてもおこがましいのでは?」と思いました。エルメス自身も電車男君と出会った事で広い視野でものを見られるようになっただろうし、お互いに磨き合っていく関係なんだと思います。
Q:村上監督、原作ではエルメスは中谷さんに似ているという表現がありますが、映画ではどうなりますか?
村上監督:
映画では同じ表現はなく、ムーミンに似ているという表現になっています。
Q:中谷さん自身は、アキバ系青年に対してどんな印象を持っていますか?
中谷さん:
インターネットが世の中に出始めた頃、私もマッキントッシュのPowerBook 5300ceというパソコンを買って、チャットにハマった事があります。今ほど2ちゃんねるの用語やアスキーアートが盛んではなかった頃だったと思いますが、深夜に顔も知らない人たちとリアルタイムで会話が出来たのを楽しんだ記憶があるので、何かしらに固執している人たちの気持ちが少しは分かると思います。
http://www.toho.co.jp/movienews/0504/02trainman_kk.html
2005年04月07日 23:00
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