協力者・情報提供者待ってます
« フジテレビ 男おばさん 05/06/04 映画「電車男」紹介 |
メイン
| 東宝 映画情報紹介メディア一覧 6月4日更新 »
2005年06月06日
読売新聞 05/06/06 「電車男」映画評 掲示板から生まれた、真っすぐな恋愛映画
原作は、インターネットの掲示板から生まれた小説。昨秋、出版されて以来、大ヒットを続け、ついに映画になった。便乗商法かと思いきや、これが結構、面白い。変にひねりを利かせず、メルヘンタッチで脚本化(金子ありさ)したのがよかったのか。主演の山田孝之と中谷美紀のキャラクターがぴったりだったのか。すべてが欲得ずくの世知辛いこの現代に、なんとも純粋で、真っすぐな恋愛映画が誕生した。
仕事場でも家でも、一日中パソコンに向かっているオタク、後に「電車男」の異名をとる22歳の青年(山田)が、ある日、恋に目覚める。それも、帰宅途中の電車内で酔っ払いにからまれたOL(中谷)を救ったのが原因とは。彼女からお礼に高級なティーカップを贈られて、あわてた青年は、パソコンの掲示板に助けを求める。「一体どうすればいいの?」と。
「恋に目覚める」というのは正確ではない。確かに好意は持ったが、相手からお礼をされて心が動いたのである。なにしろ「彼女いない歴22年」の「もてない男」なのだから。
この消極的で引っ込み思案の性格をたたき直すのが、パソコンの掲示板仲間。「すぐに連絡をとれ」「彼女に恋人は?」「食事はここへ誘え」などと、キーボードで自分の意見をたたき出す。サラリーマンに専業主婦、看護師に引きこもりの青年、そして3人組のパソコンオタク。もちろん「電車男」には、本名も身分も明かさぬ不特定多数だが、彼らは不器用な「電車男」に同情し、アドバイスし、励まし、恋の成長を、わがことのように喜ぶ。
パソコンで結ばれた友情と連帯の物語を何のてらいもなく正面から描いたのは、テレビ出身の村上正典監督。「現実」に背を向けバーチャルな世界を生きるパソコン男が、生身の女性と心を通わせる現代の寓話も、ここまで純情だと、つい気を許して応援したくもなる。
それにしても、現代の男どもが、ここまで女性化しているとは……。特に恋愛に関して、奥手どころか幼児性丸出し。そのうえメソメソと、よく泣く。完全に、男女の立場が逆転している。これもパソコン時代の副産物(?)なのか。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/review/20050606et01.htm
2005年06月06日 22:13
トラックバック
こちらへのリンクのない場合トラックバックできません。
このエントリーのトラックバックURL:
http://2ch-library.com/mt/mt-tb.cgi/278