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2005年10月06日

nikkeibp.jp 05/10/06 ドラマ『電車男』、ヒットまでの道のり

オタク青年と美女の恋やネット住人との友情を描き、夏の連ドラNo.1ヒット作となった『電車男』(フジテレビ系)。これを企画したフジ・ドラマ制作センターの鈴木吉弘氏に、ヒットまでの道のりを聞いた。

鈴木吉弘 フジテレビ・ドラマ制作センター所属。『人間の証明』などを手がけ、次作は06年1月期の月曜9時『西遊記』。

――書籍、映画に続いて連ドラも大ヒットで幕を閉じました。『電車男』という題材は、なぜこれほど受けたのでしょうか。

鈴木 物語が目新しく、わかりやすいことが最大の理由です。でも、もっとわかりやすいのが、感情の起伏。電車男がパソコンに向かって感情を吐露するわけですよ。「ぼ、ぼくはどうしたら?」「本当はこう思ってるのに」なんて。

こんな感情をもろ言いしてくれるわかりやすさが、よかったんだと思います。最近のドラマって、俳優の演技やセリフだけで複雑な気持ちを表現しようと思うあまり、わかりにくくなってますよね。でも、視聴者ってそこまで真剣には見ていないかもしれないので、登場人物の感情が理解できない。

そんなギャップを埋めてくれたのが、今回のヒットの要因なんだと思います。最近は特に、同じようなタイプのドラマが多くなってるような気がしますが、もっといろんなやり方のドラマがあってもいいかなと改めて思いました。

――とはいえ、原作は最後の告白まで、あまり波乱万丈もなく進みます。11話もある連ドラの展開の仕方を悩んだと思うのですが。

鈴木 そうですね。原作にない部分で何を足すかってところですね。若松(央樹)プロデューサーや演出家らと話すなかで、正直、僕は三角関係があったり、元彼が登場したりと、いわゆる普通の恋愛ドラマの要素を取り入れないと11話持たないと思っていたのです。

でも、演出をメインで担当する武内(英樹)監督は、「(電車男があこがれのエルメスに電話をかける、かけないで悩むなど)ちまちました話を大げさに盛り上げることで、定番のドラマチックな展開がないままでいける」と最初から自信を持ってましたね。

ほかにもそう言う人がいて、それで僕も揺らぎ始めて。でもまだ不安はあるわけです。そこで、恋敵役の桜井(豊原功補)や陣釜さん(白石美帆)などは、恋愛路線、ギャグ路線どっちに転んでも対応できるように配置したのです。

――連ドラでよく行われるリスクヘッジですね(笑)。あの『踊る大捜査線』も、刑事路線がコケたときに、恋愛路線に軌道修正することを見込んで水野美紀さんをキャスティングしたようですし。それで、とりあえずは大きな起伏のない、フラット路線でスタートしたのですか?

鈴木 実はまだ揺らいでいたところもあって、もし1話がうまくいかなかったときのためにと、いわゆる恋愛ものドラマの要素も入れながら台本作りを進めました。その揺らぎがなくなったのは、1話目の映像が仕上がったのを見てからですね。これがホント面白かった。

でも、そのころには5話目までの脚本ができていました。なので、6話から一気にギャグ路線に戻して突っ走った感じでしたね。

――それがのちに2ちゃんねるのドラマ掲示板で波紋を呼びましたね。電車男とエルメスがサーフィンに行く4話、エルメスがストーカーに襲われる5話と、普通の恋愛ドラマ路線が強く出た回の評判がよくない。しかも、その2話分が、第3話までと違う監督だったから、彼に批判が集中して。

鈴木 はい。確かに「(ドラマの)空気感やニオイが違う」と周りからも言われました。4、5話を担当した監督もそれを聞いて、かなりへこんでまして…。彼は恋愛色の強い脚本を忠実に演出しただけなんですよ。本当は何でも演出できる器用な方です。まあ率直に言うと、むしろ保険をかけていた脚本ゆえに…という意味合いのほうが強いわけです。だから、監督への誤解はこの場を借りて何とか解きたいですね(笑)。

ただ、最初から間口をせばめて、お笑い路線で突っ走っていたら、ここまで多くの人に受け入れられなかったと思うんです。4話でも、本当はサーフィンができないと電車男が謝って、それをエルメスが受け入れるシーンは、普通の恋愛ドラマとして見ても、名シーンになっていますしね。そういう意味で、保険とはいえ、恋愛路線とギャグ路線のバランスがうまくとれたかなという気もします。

10月6日には特別ドラマとして、劇団ひとり演じる電車男のオタク友達やネット住人を中心に描いた『電車男・もう一つの最終回スペシャル』(22時/フジ系)が放送。

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/401822

2005年10月06日 21:05

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今日の電車も最高でした! 松永氏…最高です…!足蹴に萌だなんて(*ノェノ) 最高におもしろかったのは、松永氏がエルメスを、○○氏が電車を演じた感動の...

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