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サンケイスポーツ 2004年12月21日 キャラ違うのが面白み…朗読劇 「電車男」 主人公の役の朴

朗読劇「電車男」(サンケイスポーツ主催)で主人公の電車男役を務める女優で声優の朴ろ美=ぱく・ろみ=(32)が20日、東京・赤坂のスタジオで意気込みを語った。

原作はインターネット掲示板「2ちゃんねる」に掲載された“実話”を単行本化した「電車男」(中野独人著、新潮社)。彼女いない歴22年のアニメオタク青年こと電車男が、同掲示板上でデートの誘い方などを“2ちゃんねらー”たちに相談しながら初恋を成就させる純愛物語。

朴は「年や性別、性格は違いますが、初恋の記憶は同じ。私も恋に落ちて数カ月後に告白したことがあるから、共感できる。その頃の純粋な気持ちで演じたい」とはにかむ一方、「キャラが全然違うのが面白み」とやる気満々だった。

同劇は、前編を来年3月12日から14日に東京・新宿シアターアプルで、後編を5月9日に東京国際フォーラムで。朴は1月8日の文化放送「アニスパ!」(土曜後9・0)に生出演し、見どころを語る。また単行本化した「電車男」が、このほど50万部を突破。原作使用料を新潟中越地震被災者に寄付することが決まった。詳細はこちらへ。

ろは王へんに路

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200412/gt2004122112.html

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日刊スポーツ 2004年12月21日 小説「電車男」著者中野独人氏が義援金

新潮社は20日、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」での書きこみがもとになった小説「電車男」の著者中野独人氏が、現在発売中の単行本以外の収入を全額、中越地震の被災者に寄付すると発表した。コミックの原作料やコミックが単行本になったときの印税、テレビ、映画の原作料などで総額1000万円以上が見込まれるという。

新潮社によると10月25日に発売された「電車男」は17日に50万部を突破。発売2カ月で32万部を記録したベストセラー「バカの壁」を上回る勢いという。すでにマンガ化は決定し、28日発売の「ヤングチャンピオン」(秋田書店)など3誌に登場。今週中にはテレビ化、映画化の話が決まる。著者の中野氏らは先月末から「電車男」で得た収益を社会に還元したいと希望していたという。

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2004年12月17日

スポーツ報知 2004年12月17日 「電車男」漫画になる

「2ちゃんねる」で火がついた「オタク」と「エルメス子」の純愛実話

日本最大のインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」から生まれ、ついに50万部を突破した奇跡の純愛物語「電車男」(新潮社)の漫画化が、17日までに決まった。一部では「実在しない人物」とのうわさも噴出するほど謎のベールに包まれていた電車男。その正体が、漫画によって初めて明かされる。本人と実際に会ったことがある書籍担当編集者の“証言”を交え、電車男の実像に迫った。

「ヤングチャンピオン」と「月間チャンピオンRED」

ベストセラー街道を“快速運転”で突っ走り、50万部を突破した「電車男」。「2ちゃんねる」上でも100万人を感動させた純愛物語の主人公の実像は、謎に満ちている。過熱するブームの一方で、「電車男は実在せず、特定の人間が書いた妄想の話」という説までささやかれたほどだ。

謎の電車男の正体は、漫画という形で初めて表現されることとなった。漫画版が連載されるのは、ともに秋田書店の漫画誌「ヤングチャンピオン」(漫画・道家大輔、第2、第4火曜発売)と「月刊チャンピオンRED」(漫画・渡辺航、毎月19日発売)。同じ出版社の漫画誌が、同じ原作で同時期に連載する出版界初の「デュアル連載」として、「ヤング―」が12月28日発売号、「―RED」は来年1月19日発売号からスタートする。

電車男の容姿については書籍版の中にいくつかのヒントがある。「身長172センチ、体重68キロ、服装は秋葉系(オタクの若者風)、眼鏡着用」「ELTのギタリストに似ている」…。漫画のキャラクターは、両誌の漫画家がこれらの情報から異なる解釈で想像したもの。それだけに「作品的には自由度が高く、それを逆手にとって作品を作る面白さがある」と「―RED」の担当編集者・武川新吾さんは言う。

果たして漫画版のキャラクターは、電車男本人と似ているのか。書籍版の仕掛け人で、出版に当たり本人と実際に会った新潮社文芸第二編集部の郡司裕子さんに、イラストを“鑑定”してもらった。

「私が会った(変身後の)電車君は、眼鏡をコンタクトにして、髪の毛も短く立てて先をねじったような今風の髪形で、服装もTシャツにジーンズ姿でした」。イラストは“変身前”(秋葉系)のもので、似ているかどうかは「何とも言えませんね」。

郡司さんから見た電車男は「口下手だけど礼儀正しい。良い意味で新入社員のような感じ。普段はポツポツしゃべるが、アニメの話題になると急に冗舌になる」ような人物だという。

ちなみに、電車男とヒロイン「エルメス子」の交際は「今でも順調に続いているようです」とのことだ。

◆「電車男」
典型的な秋葉系オタク青年の主人公が、電車の中で酔っ払いに絡まれた女性たちを助けたことから、物語は始まる。女性からお礼の品(エルメスのティーカップ)を送られた「彼女いない歴=年齢22歳、童貞」の電車男はどうすべきか分からず、「2ちゃんねる」の独身男が集うスレッド(板)に助言を求めた。すかさずスレッドの住民「2ちゃんねらー」が立ち上がった。「おまい(え)には2chが付いている」。デートの誘い方、髪形、服装、食事の場所、告白の言葉まで事細かにアドバイスを送り続け、「電車男」の“戦果”報告に一喜一憂する。そして約2か月。「電車男」と女性「エルメス子」に訪れた奇跡の結末とは…。

http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/dec/o20041217_10.htm

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2004年12月15日

読売新聞夕刊 2004年12月15日 大きいネットの宣伝力

本よみうり堂 トレンド館

大きいネットの宣伝力
新潮社出版部 郡司裕子さん

ネットの掲示板 「2ちゃんねる」 から生まれた恋愛実話 『電車男』 が発売からニか月足らずで五十万部近くに迫りました。出足の速さは、発売前から多くのブログ (サイト上の個人日記) で話題となり、オンライン書店に予約が殺到したように、ネット上での宣伝力が大きかった。

もちろん、電車男の恋愛を応援する掲示板への多くの人の書き込みが、期せずして友情と初恋の物語になった不思議な面白さがベストセラーの一番の理由でしょう。その一方、デートの身だしなみなどの恋愛指南書としても読める。日常生活から発想した 『キッパリ!』 と同じで、自分の経験と重ねられる身近さもいいのでは。 (談)

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2004年12月10日

サンケイスポーツ 2004年12月10日 ネット掲載の“実話”が朗読劇に…純愛物語「電車男」

インターネット掲示板「2ちゃんねる」に掲載された“実話”で、50万部に迫る一大ブームを起こした純愛物語「電車男」(中野独人著・新潮社刊)=写真=が朗読劇になる。前後編に分けて、前編が来年3月12日から3日間、東京・新宿シアターアプルで、後編は5月9日に東京国際フォーラムで上演される。

朗読劇『電車男』−1周年を祝おうじゃないか 詳細へ

「電車男」とは、彼女いない歴22年の自称“アニヲタ”(アニメオタク)青年が、「2ちゃんねる」のスレッド(板)で書き込み者の応援を得ながら片思いの恋を成就させる物語。デートの誘い方や告白の仕方まで、“2ちゃんねらー”たちが「おまいには2chが付いている」とバックアップ。恋が実った5月9日にスレッドは終わる。

それをそのまま書籍にし、「ネットという最先端が舞台だが、いつの時代も普遍的な純愛物語が共感を与えた」(新潮社)と爆発的なヒットとなった。朗読劇では、電車男役に人気声優、朴●美(パク・ロミ)、告白される女性役にはスレにも名前が登場する声優の井上喜久子が演じる。アニヲタ役という新境地に臨む朴は「過激な挑戦です!!」と大張り切りだ。

上演日もスレが始まった日と終わった日というこだわりぶりで、アニヲタ、2ちゃんねらー、さらには純愛に涙した読者たちが集いそうだ。

※●は王へんに路

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200412/gt2004121005.html

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2004年12月06日

日刊ゲンダイ 2004年12月6日 これが話題の「電車男」だ!

2カ月足らずで50万部のベストセラー
知らないと恥をかく
これが話題の「電車男」だ!

「あれって実話?」「実際にはどんな人なの?」と、カンカンガクガクの議論を巻き起こしているベストセラー小説の「電車男」(新潮社)。名前ぐらいは知らないと恥ずかしい。2カ月足らずで50万部目前、売れに売れているからだ。

22歳のオタク青年が、たまたま電車内で酔っぱらいに絡まれていた若い女性を助ける。後日、彼女からお礼の品としてエルメスのティーカップが届く。

男はその「エルメス」さんをデートに誘いたい。しかし、これまで一度も女性と付き合ったことがない。そこで、モテない男たちが集まるインターネットの掲示板でアドバイスを求める。「お前は男として試されてる」「速攻で電話だああああ」……。

見ず知らずの仲間たちの叱咤激励を受け、いつしか「電車男」と呼ばれるようになった彼は震える手で電話するが……。電車男と仲間たち、さえない男同士のネットを通じたウブで切実なやり取りに、思わず胸が熱くなること請け合い。まさしく“純愛物語”だ。

で気になる電車男の実像はというと、記述の断片をつなぎ合わせるとこんな感じになる。身長172センチ、体重68キロの中肉中背。オタクそのものだったが、今は髪を短く切り、コンタクトにして服装もオシャレに。Every Little Thingのギタリストに似ているらしい。JR京浜東北線沿線に住んでいる勤め人。

一方のエルメスさんは電車男より少し年上で薄い茶髪。服装は派手すぎず地味すぎず、体形は細身で、本人いわくバストはCカップ。見た目は、YOUと国仲涼子を足して2で割った感じ。友人はムーミンに似ているとも。そこそこいい企業に勤めているらしい……といったところだ。

実際はどうなのか?電車男に数回会ったという担当編集者の証言。
「中肉中背のごく普通の男のコ。芸能人にも例えようがありません。街ですれ違っても印象に残らないタイプ。礼儀正しくシャイで口数も少ないですが、アニメとか自分の関心のある話題になると冗舌に。そこにオタクっぽさを感じました」

エルメスさんは「会ったことがないので分かりません。あれこれ想像して楽しんだほうがいいんじゃないですか」。
そんな殺生な……。

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2004年11月28日

朝日新聞 2004年11月28日 つまり…、だから「純愛小説」なんだ

電車男 中野独人著
つまり…、だから「純愛小説」なんだ

この『電車男』は、日本最大のインターネット匿名掲示板として名高い「2ちゃんねる」の「書きこみ」を本にしたものだ。

典型的な「ヲタク」青年の主人公が、電車の中で、暴れる酔っぱらいの手から一人の若い女を救ったところから、この「物語」ははじまる。

お礼のティーカップが届き、青年の心はときめく。しかし、女の子と付き合ったことのない「ヲタク」青年にはどうすればいいのかわからない。誰か、教えて! 青年の、この真摯(しんし)な「書きこみ」に、掲示板の仲間たちは一斉に立ち上がり、アドヴァイスを送り、励ますようになる。「電車男」と呼ばれるようになった青年と、「エルメス」と呼ばれることになった若い女の間に起こる、小さな恋の駆け引き。それを丹念に報告する「電車男」の「書きこみ」に、匿名の仲間たちは、一喜一憂する。まるで、それが我が事であるかのように。

およそ、二カ月。大団円の日がやって来る。「告白」に出かけた「電車男」が帰って来るのを、仲間たちは明け方まで待つ。そして、帰宅した「電車男」は戦果を報告する。

「『私も電車さんの事が好きです。だからこれからもずっと一緒にいてくれますか?』と彼女が言った」

その瞬間、パソコンの画面を見つめていた住人たちから祝電の嵐が舞い込むのだった……。

……ところで、この本を読む前、「実は『電車男』なんて存在しないらしいですよ」と教えてくれた友人がいた。すべては、誰かが、掲示板の住人たちをたきつけるために作りだした「物語」なのだと。この現代では稀(まれ)な「純愛」が、事実なのか、それとも、誰かの創作で、それに初(うぶ)な掲示板の住人たちが踊らされただけなのか、この本を読む限りでは判断できない。

だが、一つだけ確かなことがある。この本は、もっとも重要な部分を切り落とすことによって成立しているのである。

『電車男』は、正確には、3月14日から5月17日にかけての「物語」だ。しかし、この本は、掲示板に掲載された最後の日を素知らぬ顔で削除し、その前日までで完結させている。

なぜなら、ネット上の「電車男」は「大団円」の後になってもなお登場し、「エルメス」との性交寸前の行為を書きこむ。それまで応援していた住人たちは、戸惑いを隠せず、そんなことは止(や)めろと忠告する。だが、暴走しはじめた「電車男」は、それを無視するのである。

なぜだ? 住人たちを騙(だま)し果せたことで、凱歌(がいか)をあげたくなったのか? それとも、いつの間にか、掲示板上で拍手を浴びることが、彼の目的となっていたからか? 不可解なミステリーになるはずの「5月17日」を消し去ることで、この作品は、見事に「純愛」の顔つきをすることに成功している。

[評者]高橋源一郎(作家)

  *

新潮社・364ページ/なかの・ひとり 「『インターネットの掲示板に集う独身の人たち』という意味の架空の名前」(奥付から)

http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=7125

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2004年11月08日

毎日新聞夕刊 2004年11月8日 売れてます 電車男=中野独人・著

ほんの森:
売れてます 電車男=中野独人・著

「2ちゃんねる」といえば、犯罪予告などで一躍有名になった日本最大のインターネット電子掲示板。匿名で書き込めることから「犯罪者の巣窟(そうくつ)」などと揶揄(やゆ)されることも多いこの電脳空間から、ひょんなことから「おたく」青年のラブストーリーが生まれた。掲示板への書き込みをまとめた単行本はわずか10日で20万部を突破した。著者名の中野独人(ひとり)は「ネットに集う独身の人たち」のこと。

秋葉原好きな青年は、アキバから帰る電車で女性たちが酔っぱらいの男にからまれているのに出くわし、無我夢中で男の腕をつかみ彼女らを救う。そして、一部始終を2ちゃんねるのモテナイ男が集まる掲示板に書き込んだ。

翌々日、女性の一人からお礼にとエルメスのティーカップが届く。ネット上で「電車男」と呼ばれるようになった彼は、“エルメスさん”に“お礼のお礼”をと思いつくが、アニメとゲームおたくで「彼女いない年数=年齢=22年」の彼は電話をかける勇気がない。

そんな電車男の思いを遂げさせてやろうと、書き込みを読んだ「2ちゃねらー」たちは電車男に電話のかけ方や食事への誘い方などをアドバイスし、アスキーアートと呼ばれる文字で書いた絵や「がんがれ」といった2ちゃんねる語で励ます。“同志”のおかげで2人の距離は接近していくが……。

電車男は実に頼りないおたく青年。けれども、頼りないからこそ、「2ちゃねらー」たちと同様に、ついつい応援したくなる。批判ばかり目立つ電脳社会に、こんなほのぼのとした話があったらいいな、という願望が人気の秘密なのだろう。モテナイ君のバイブル、そして今どきの、すてきな恋の入門書としてもおすすめ。

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2004年11月05日

産経新聞 2004年11月5日 「電車男」快走 ネットで誕生、出版10日で20万部

匿名で自由に書き込みできるインターネットの掲示板「2ちゃんねる」から生まれた「電車男」(新潮社)が、10月22日の出版からわずか10日余りで20万部を突破し、文芸書としては異例のヒット作となっている。3年前にネット上で話題となり出版された「世界がもし100人の村だったら」(マガジンハウス)はミリオンセラー。ネット発のヒット本は今後増えそうだ。

「電車男」は、「2ちゃんねる」中の独身男たちが集うスレッド(板)で今春展開された書き込みがもとになっている。著作者の「中野独人」は、ネットの中の独身者をもじった架空の人物。

物語は「彼女いない歴二十二年」の男性が、電車内で酔客に絡まれた女性を助けたことをきっかけに始まる。お礼のカップをもらった男性が「女の人に電話なんかかけられん」と書き込むと、「かけるなら今日中だ」「おまい(え)には2CHが付いている」とすかさず応援の書き込み。さらにデートの誘い方から、デート当日の服装など板の「住人」たちが励まし助言し、告白に至るまでの約2カ月間をともに一喜一憂していく。

新潮社の担当編集者の郡司裕子さんは「事実は小説よりも奇なりというが、これこそがネット上で電車男が話題になった理由ではないか。現実の世界に出しても多くの共感を得られると思った」と出版の動機を語る。

版を重ねて今月1日には20万5000部に達した。

一方、世界中をEメールで駆けめぐった文章から誕生した「世界がもし100人の村だったら」は、平成13年12月の出版から116万部。今でも売れ続けている。インターネットから生まれた文章がヒットする状況に、ネット社会に詳しい翻訳家で評論家の大森望さんは「誰が読んでも面白い物語や情報は、電子情報から書籍など別の媒体に姿を変えていくケースが増えるだろう」とみている。

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2004年10月27日

日経MJ 2004年10月27日 ネット発 書籍、本音に共感

インターネット上で私的に公開された小説や、掲示板に書き込まれた匿名の告白、投稿などから、ヒット書籍が次々と登場している。作家志望者が出版社に持ち込むという従来ルートとは違い、気負い無く自由に表現した結果が新鮮なコンテンツ(情報の内容)につながっている。

「電車男」の告白

「電車男」。22日、新潮社が出版した一風変わった恋愛物語が大きな話題を呼んでいる。有名作家の作品でもないのに、ネット書店を通じた予約が1800冊を突破、アマゾンジャパンのランキングでは一時1位まで登り詰めた。実はこの物語、ネット最大の掲示板「2ちゃんねる」で今春、一大ブームを巻き起こした“実話”だ。

あるオタクの青年が、電車内で暴れる男から女性を助ける。彼女からは感謝の品と手紙が届くが、女性と交際経験のない青年は困惑するばかり。彼は「電車男」の名で掲示板に経緯を書き込み、助けを願う。「今日中に電話しろ!」「誘う店は下見するんだ」。ネットに集う男たちの真剣な、時に的外れな助言を支えに、電車男はリアルタイムで彼女との関係を深めていく。デートの結果を徹夜で待つなど参加者たちも一体となり、2ヵ月に及んだ物語の決着が電車男から報告されたときには、8分間に120を超える書き込みが押し寄せた。

「この物語は売れる」。直後から8社もの出版社が書籍化に参戦した。この中で新潮社は2ちゃんねるを管理する西村博之氏らを通じて電車男本人と接触。掲示板をほぼそのまま掲載、身元は明かさないことなどを条件に出版を勝ち取った。

厳密には掲示板に書き込んだ一人ひとりに著作権があるが、特定が難しく転載の可能性を事前に断っていることから2ちゃんねる側の許諾のもとに出版。著者名は「ネット内の独身の人の総称」として「中野独人(ひとり)」とした。発表直後からネットで賛否両論が巻き起こり、書店から引き合いが殺到。初版は2万部だったが、発売から5日で12万5000部の大増刷が決まった。

「読者」が才能育てる

電車男のみならず、ネットの情報を題材にした本がここ1、2年で続々出版されている。出版社のバジリコ(東京・墨田)は百万単位のアクセスも珍しくない投稿系などの人気サイトに着目、昨年から7冊を出した。「日本全国、どこに埋もれているか分からないネタを発掘できる」(青野昌幸ディレクター)。「自分の名刺をゴミ捨て場で発見。死にたい」など情けない体験談を集めた「死にたい」、家族や恋人との食事にまつわる記憶を募った「思い出に残る食事」は1万部を突破。サイト管理者たちから「本にして」との売り込みも50件ほど舞い込んでいる。最近では中小出版社を中心に「注目サイトに3、4社が競合することもある」という。

小説の世界でも、ネットがふ化器となっている。今月ベストセラー1位に躍り出た「いま、会いにゆきます」の著者、市川拓司さんは、公募した小説を無料公開する「ドリームブッククラブ」でデビューした。このサイトは一定以上の購入予約者か出資を集めれば書籍として出版される仕組み。市川さんは2年半前に書籍化を実現し、人気作家への一歩を踏み出した。

同サイトは4年間で621作品を公開し、出版に至ったのは35作品。自らメーリングリストを発行して熱烈なファンを持つ素人作家も多く、公開から1日で書籍化の条件をクリアする例もある。大抵は2000―5000部ほどだが、市川さんの処女作は10万部、大手銀行の内幕を描いた手記などは1万部を超えた。運営するアルファポリス(東京・渋谷)の梶本雄介社長は、「出版社の新人賞は審査員によって『傾向と対策』が必要になり、なぜ落ちたかも分からない。読者が今求めるものが分かるネットこそ、才能を育てる力がある」と指摘する。

作家の登竜門に

新潮社の編集者、郡司裕子さんはネット上の告白ものの魅力を「匿名であるがゆえに、素直で真摯(しんし)な気持ちが入った文章になる」ことにあると見る。作り話が混じる可能性は排除できないが、多くの人のチェックの目にさらされるので盗作まがいのものは批判を受けて消えていく。

「いま、会いにゆきます」を含め自著の大半を出版前にネット公開してきた作家の市川さんは、「掲載した夜にすぐ感想が届き、書く動機づけになる」と話す。元々無料公開されていたコンテンツでも、作家とファンの関係が深いため書籍購入につながりやすく、日ごろネットをあまり見ない層には目新しく映る。ネット先進国の韓国では、映画製作会社が個人の小説サイトから原作を探すのが一般化しているほど。ネット発書籍の可能性は侮れない。

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2004年10月23日

スポーツニッポン 2004年10月23日 2ちゃんで誕生「電車男」が出版

インターネットの書き込み掲示板「2ちゃんねる」から生まれた純愛物語「電車男」が22日、新潮社から出版された。年齢=童貞歴というオタク青年が独身掲示板上で匿名の人たちに励まされて恋愛を成就するまでの実話を描いたラブストーリー。関係者は「“世界の中心で、愛をさけぶ”や“冬のソナタ”よりも感動しますよ」とPRしている。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/10/23/10.html

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デイリースポーツ 2004年10月23日 「電車男」発売即バカ売れ

インターネットの掲示板「2ちゃんねる」から生まれたLOVEストーリーが本になった「電車男」(新潮社刊)が22日、発売され、いきなり大反響を呼んだ。アキバ(秋葉原)系のオタク青年が電車内で出会った女性と繰り広げる“純愛物語”で、発売前から異例の増刷が決定したほか、文中に登場する店に若い男性が殺到するなど、社会現象化している。

年齢22歳。彼女いない歴22年のアニメ好き男性(電車男)が、電車内で酔っ払いに絡まれた女性を救い、お礼をくれた女性をデートに誘いたい、と掲示板に助けを求めたのが物語のスタート。モテない男たちが集う掲示板ながら、仲間たちが書き込みで食事をする店、誘い方、ファッションなどを助言し、リアルタイムで物語が進む。

「電車男ガンバレ!」と叫びたくなる“名作”には、100万人がアクセスしたとされ、出版8社が書籍化を争奪するなど、反響の大きさはハンパではない。

新潮社によると初版2万部の予定が、ネットの予約が殺到したため3万部の増刷を決め、販売ランキングで2位に。この日も2万5000部の増刷が決定。さらに増刷が見込まれ、同社担当者は「問い合わせが殺到しています。発売前から予約がこれほど来るのは異例」と目を丸くする。

物語“ゆかりの地”にも反響が。エルメス(彼女のニックネーム)が英国御用達の紅茶、べノアティーで電車男をもてなすシーンが出ると、銀座松坂屋の「べノアティールーム」には、掲示板を見た青年が殺到。“愛が実る”と名付けられたメニューのスコーンセットが人気になり、売り上げは1・5倍を記録したという。

電車男の“本拠地”秋葉原駅近くの「書泉ブックタワー」にもこの日、若い男性が詰めかけ、本を手に取った。担当者は「普通の新刊より反響が大きい」とビックリ。ネットから生まれた“新文学”を基にした社会現象は広がるばかりだ。

http://www.daily.co.jp/society/2004/10/23/147698.shtml

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2004年10月18日

産経新聞 2004年10月18日 2ちゃんねる発 純愛物語が本に

インターネットの世界で伝説化しているラブストーリーがある。その名は「電車男」。ネット掲示板「2ちゃんねる」から生まれ、多くの人々の書き込みによってはぐくまれた純愛は、広く感動と共感を呼んだ。22日に新潮社から出版(1365円)されることも決まり、さらにファンを増やしそうだ。

≪手取り足取り≫

のちに電車男と名乗るようになるのは、「彼女いない歴22年」の22歳“おたく”青年。3月に電車内で泥酔した老人にからまれている女性を助け、その体験を「2ちゃんねる」に書き込んだ。

数日後、助けた女性の1人からお礼の手紙と、有名ブランド「エルメス」のティーカップが届く。電車男がそのことを再び報告すると、掲示板の読み書きをしている「住人」たちは一気に盛り上がり、「電話しろ」の大合唱。何人かは電話でのせりふまで考えてアドバイスした。

緊張しつつ「エルメスちゃん」(助けた女性の愛称)に電話する電車男。ヤキモキしながら待つ住人たちに、今まさに電話中と思われる電車男から「めしどこか たのむ」との書き込みが。「キター!」と喜ぶ人もいれば、返事の仕方を教える人も。こうして彼は食事の約束を取り付ける。

電車男はその後もネットの住人の協力で服や店を選び、デートに臨む。住人は電車男に励ましと恋の指南を続け、2人の関係は発展し始める−。

掲示板への書き込みは増え続け、独立したサイトに。ネット上で現在進行形で進む物語は5月に終わるが、話題が話題を呼んで出版が決定した。映像化や舞台化のオファーも殺到している。

≪紅茶まで人気≫

電車男がエルメスちゃん宅でふるまわれる英国の高級紅茶、ベノアティーまで人気が高まり、東京・銀座松坂屋の「ベノアティールーム」には若い男性客が押し寄せるようになった。不思議に思った店員が聞くと、「ネットで…」と電車男の話をする。たちまち売り上げは1・5倍に跳ね上がった。

新潮社の担当編集者は「これは新しい文学。現実にあった話ですが、物語として面白く、多数の人が参加して生まれた。ネットになじみが薄い人にも読んでほしくて出版を決めた」と話す。筆者名は中野独人とした。

文芸評論家の榎本正樹さんは「誹謗(ひぼう)中傷の氾濫(はんらん)など否定的側面が強調されがちな2ちゃんねるだが、電車男は端末の向こうにいる不特定多数の善意を信じ、読む方も信頼で応えた。相互的な関係で物語が作られていく過程に驚いたが、電車男はマインドコントロールされたとも読める。話題が善意に向かうか悪意に転ぶかは紙一重ではないか」と話す。

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2004年10月12日

読売新聞 2004年10月12日 「2ちゃんねる」文学誕生

匿名オタク恋物語「電車男」22日刊行

インターネット上で自由に意見を書き込む掲示板「2ちゃんねる」から生まれた恋愛実話が話題を呼び、文芸出版の老舗・新潮社から今月22日、「電車男」の題で刊行されることになった。匿名の人々がウブなオタク青年をネットの会話で励まし恋愛成就に導く斬新な物語に対しては、「小説を超えた新しい恋愛文学」との評価も出ている。

「電車男」が生まれたのは、「もてない男たち」がネット上で雑談する「2ちゃんねる」内の「独身男性板」。今年3月、電車内で酔っ払いに絡まれた女性を助けた、電車男こと22歳のアニメ好き青年が、お礼を贈ってくれた彼女をデートに誘いたいと、掲示板の仲間たちに助けを求めたのが始まり。

電車男の純情さに打たれた仲間たちは、食事への誘い方やファッションまで細かにネット上で助言し、徐々に親密度を深めていく電車男のデートの報告に一喜一憂するさまが同時進行で展開する。2か月後に女性への告白が成功すると、祝福の文字絵を連発して盛り上がる。

同板の中に分散していた書き込みを有志が1つの物語に編集しネットに発表したところ、口コミで評判が広がり、関係者に出版社8社から書籍化依頼が殺到。「匿名の人たちの書き込みが青春と連帯の物語を作った新しい文学」(新潮社出版部)と、ネットと同じ横書きの出版が決まった。電車男も編集した有志も正体を明かさず、著者名は、ネットの中の独身者をもじり「中野独人」となる。

ミリオンセラーとなった「Deep Love」シリーズや「世界がもし100人の村だったら」など、携帯電話やインターネットのサイトから生まれる書籍は増えており、韓国映画「猟奇的な彼女」の原作小説も、パソコン通信の掲示板で話題となった恋愛実話。

「今世紀最高の感動的恋愛物語」と小説誌の書評などで絶賛している翻訳家、大森望さんは、「今の日本の小説やトレンディードラマでは成立しない恋愛のどきどき感が自然発生的に面白いドラマとなっている点がすばらしい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20041012ij21.htm

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